脱サラ・独立・フランチャイズ考察3

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脱サラ・独立・フランチャイズ考察

第3章

 社会保険制度の違い
 「十年一昔」 と言いますが、一昔前は会社員と脱サラ人では社会保険制度に関して大きな差がありました。社 会保険制度とは、生活する上で欠かせない健康保険や老後の生活費となる年金、また会社員が失業したときに そなえる雇用保険などを指します。
 この社会保険制度ですが、確かに一昔前は会社員のほうが圧倒的に有利な制度でした。しかし、その有利さも 最近では薄れてきています。
 例えば、健康保険には会社員などが加入する 「被用者保険(職域保険)」 と自営業者などが加入する 「国民健 康保険(地域保険)」 があります。「被用者保険」 を具体的にいいますと、大企業の会社員は 「健康保険組合」、 中小企業の方は 「協会けんぽ」、公務員の方は 「共済組合」 です。
 これらの健康保険はそれぞれ保険料が異なっていますが、一般的には 「被用者保険」 のほうが 「国民健康保 険」 より安かったですし、以前は窓口で支払う治療代金でも差がありました。「国民健康保険」 が3割を自己負担 しなければならなかったのに対して、会社員の 「被用者保険」 は1割の自己負担でよかったのです。しかし、現 在では「被用者保険」も財政的に苦しくなり同率の負担となっています。この点に関しては会社員の有利さはあま りなくなったように思います。
 しかし、あまり知られていませんが、会社員の 「被用者保険」 には 「疾病手当」 という病気などで仕事ができな いときに給与を補償をする休業補償制度があります。これは長期間休職した場合、給与の6割ほどを補償してく れる制度です。これは脱サラ人にはない特典です。そのほかに社会保険制度とは違いますが、会社員には有給 制度や各種手当てがありますので病気など長期休職をしなければならないときは会社員のほうが安心であること は間違いありません。私の会社員の知人は、数年前大病をし2ヶ月間入院したそうですが、給与があまり減らな かったと喜んでいました。脱サラ人にとって病気をしたときほど不安なことはありません。仕事ができないというこ とは収入が全く途絶えてしまうことであり、貸し店舗であったなら家賃という経費だけは発生するのですから…。

 老後のための年金もやはり会社員のほうが有利です。現在、会社員は厚生年金、脱サラ人は国民年金とわか れていますが、将来的に統合される可能性もあります。それでも会社員のほうが有利です。理由は、年金保険料 を会社が一部負担してくれるからです。当然、その分が年金額に反映されますので厚生年金のほうが国民年金 より多くなります。
 年齢が若いうちは老後の年金といってもピンとこないかもしれません。しかし、月に7万円ほどの給付金と23万 円の給付金との差を具体的に想像するならその違いが実感できるのではないでしょうか。

 会社員が脱サラ人より最も有利な点は雇用保険です。この雇用保険料も会社が一部負担してくれるのですか ら会社員は得です。失業したとき収入が途絶えるのと雇用保険の給付が受けられるのでは大違いです。

 社会保険とは違いますが、会社員と脱サラ人の違いで留意していなければならないのは個人の信用力です。 具体的には、クレジットカードやカードローンについてです。会社員であるときはそれほどありがたみを感じないで しょうが、脱サラ人となったときにそのありがたみを身を持って知ることとなります。金融会社は会社員という身分 の個人に対しては信用力を与えますが、脱サラ人に対してはとても慎重になります。会社員には給与という安定 した収入がありますが、脱サラ人には間違いなく入ってくる収入がないのですから当然です。その意味で、脱サラ を考えている人は、会社員の身分のときにできるだけクレジットカードを作り銀行のカードローンの手続きをして いることをお勧めいたします。

 これまで社会保険制度における会社員と脱サラ人の違いをみてきました。一昔前ほど会社員の有利さがなくな ったとはいえ、やはり会社員のほうが安定しているのは間違いありません。「脱サラする」 「独立する」 ということ はこれらの会社員として 「安定している環境」 を捨てることです。その覚悟を持つことができる人だけが 「脱サ ラ」をするべきです。ただ漠然と 「夢だった」 からとか 「今の仕事が合わない」 からという理由で 「脱サラ」 をする なら失敗するのは目に見えています。実行に移す前に、自らに問いかけそして夫婦で話し合い慎重に慎重を重 ねてから決断するようにしましょう。

 さて、私は 「脱サラ」 を決行するときにフランチャイズチェーン(以下:FC)を利用しました。そのFCおよびそのシ ステムについて、自分が体験する前と後とでは考え方がかなり変わりました。次章では、そのFCについて考えた いと思います。私は2度のFCを利用した経験がありますが、その2度目の体験についても紹介したいと思いま す。

第3章終わり

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